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ハツコイ♥アゲイン
第11章 笑顔でいてほしいから
「胡桃」
「~~はいっ!!」
窓際で夜景を眺めていた私。
後ろから名前を呼ばれた途端、条件反射でビクーッと肩が上がった。
「こっち」
そう言われて振り向くと
ベットの淵に腰掛けて、陽向がシャツの襟を緩めている。
カゴバッグを急いで肩から外して、ガラステーブルの上に置いて
私はダッシュで陽向の前に駆け寄った。
き、き、緊張がドMAX!
落ち着け胡桃!!
「は、い。なんでしょうか」
「………」
「……あの、陽…」
「突然置いていかれて、幻滅したよな」
「………!」
……えっ…?
げ、幻滅?
視線を落として呟いた、その一言に驚いて
座る陽向の顔を恐る恐る覗きこんだ。
「し、してない……よ?」
「………」
「しないよ。
するわけ無いよ、幻滅なんて……」