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ハツコイ♥アゲイン
第11章 笑顔でいてほしいから
……ずるいなぁ。
懐かしそうに呟いたその微笑み。
また見惚れた。
高校の時付き合ってた時も、再会した時のコンパもそうだったけど
男友達と遊ぶ時や彼らの話をする時の、陽向の表情が1番好きかもしれない。
「………」
“ なんで翔太を選んだんだよ ”
……そう言った本人が、選んだ理由が分かってしまうから
だから諦めるしかなかったってことなのかな……
「つーかお前って、ほんとドMだよな」
体を私の横に付けて、斜め上から陽向がふいにそう言い放った。
え?
私?
ど、どM?
「なんで、そんな…」
「さっきも言ったけど
期限付きの恋愛を2回も受け入れて、しかもバーチャルってありえねぇし」
「そ、れは……今回は受け入れたんじゃなくて、私からの提案だよ」
「勢いに押された俺も俺だけど。普通そんなの提案しねぇよ」
「………!」
「もったいねぇじゃん。
20代の1番楽しい時なのに」