この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
「飯は?」
私のバッグを手に取って、陽向がリビングに入っていく。
反則だ。
無防備な姿なのにカッコよすぎる。
「食った?」
「う、ううん。バイト終わってすぐ来たから…」
「軽くでいいならすぐ出せるけど。それか何かデリバリー…」
「だ、大丈夫!」
ソファの前に立った彼の後ろに、急いで駆け寄った。
……ドキドキが凄い。
口が乾く。
「お腹空いてなくて……とにかく今は先に」
「?」
「何よりも先に、謝りたくて」
陽向が振り返った。
……その瞳が
私を見つめてくれるだけで……胸がぎゅっと狭くなる。
前置きとか、そういうのが苦手で
空気読めてない感が半端ないけど
でも、すぐに言いたい。
「ごめんなさい」
「……!」
「この前、余計なこと言っちゃって。
陽向を傷つけてしまったかもって思って、心から反省したの」
「……」
「何か言える立場でも無いし、器も無いのに
偉そうにして、本当にごめんなさい」