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ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
ぎゅっと目を瞑って
直角90度で上半身を倒して、頭を深く下げると
「胡桃、やめろ」
「……っ」
「顔上げろって」
頭上から陽向の呆れ声が降ってきた。
あぁやっぱり…って、心臓が縮まったけど
「どーせそんな態度で来るだろうと思ってたよ」
「……!」
「いいから座ってくれ」
ソファに腰を下ろした陽向に促される。
……あれ?
なんか表情が……
なんとなく優しく感じるのは、気のせいかな。
とはいえどうしてもいたたまれなくて
彼の足元に寄り、ラグの上に正座すると
「言える立場だし、言える器だろ」
陽向がふっと笑った。
「お前は今、俺の彼女なんだから
好きなように口出していいんじゃねぇの」
「……!」
「違ぇの?」
「……でも、それは…」
「おかげで昨日は相当飲んだし
先月彰とサシで飲んだ時以上に……多分ここ数年で1番楽しかった」
……!!
えっ!?
「あれだけ腹抱えて笑い続けたの、学生以来だと思う」