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ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
ハッと気付いた時にはもう遅かった。
……ヤバイ。
陽向が止まってる。
「ま、また1人で煩く喋って、ごめんなさ…」
「お前さ、観点違くね?」
「……え!?」
「普通、 “ 彩さんとどうなったの ” って聞くと思うんだけど」
「……」
〜〜ハッ!!
そうだった!
まったくもってその通りだ!
「あ、あの…
では改めて、彩さんは…」
「なのに翔太と彰との事ばかり、バカみてぇに喜んで。
嬉しそうに笑って……何者なんだよ」
「……!」
「……腹立つわ」
陽向の右手が、私の頭に乗って
クシャクシャと髪をなでてきた。
「……っ」
腹立つって言われたけど
陽向の視線が、さっきと違って
とても優しく感じるのは気のせいかな……
「漫画なんかでもありがちな、恋愛上の擦れ違い。
大したことじゃねぇって、封印して
……それでもずっと、しこりみたいに残ってた」
「……!」
「あいつらに会って、やっと分かった。
俺にとって大事なことだったって」
「……っ」
「……気付けたのは
胡桃のお節介のおかげだ」