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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い
── 突然
どこからともなく、誰かの声が耳に入ってきた。
「………」
……?
空耳?
別の人の会話?
って思ったけど
「大丈夫?」
感情が高ぶっていたから、気付かなかったけど
いつの間に、私のすぐ右隣りに誰かが座っていて
この人が急に声を掛けた主のようだ。
「……?」
……大丈夫って、私に言ったんだよ、ね?
泣いているから?
ていうか、その前に吹っ切れたかって聞いてきたような……
近くで見られてたってことか……
「もう一度聞くけど、吹っ切れた?」
「全然」
なぜ2回も同じ質問をされたのか、意味不明極まりないけど
俯いたまま、素直にその質問に即答してみると
「そっか」
またその人が言葉を返してきた。
「それなら、追いかければ?」
・・・何言ってるんだろう、この人。
事情も知らないのに。