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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い
「寂しさも悲しみも取り除いて
この先もずっと、この手で守り続けたい」
「……っ」
「そんな、大事な人がいるよ」
サングラスを外して
視線を向けられた瞬間……稲妻が直撃した。
小さすぎる、整い過ぎた顔
呼吸が止まりそうな程、美しい瞳
……その表情が、余りにも優しくて
再び目に熱い光が溢れてくる。
「……!」
震える私の手のひらに、何かが触れた感触。
ゆっくり視線を落とすと
「さっき預かった」
「……!!」
「妹思いの、俺の親友から」
……手の中に置かれたのは
正真正銘、私のパスポートだった
……こんなことって……
「あの時、手を離さなくてよかった。
彼女を愛する自分を、諦めないでよかった。
今は心からそう感じてる」
「……!」
「なんのために生きてるのかって聞かれたら
間違いなく、愛する人と居たいから生きてるよ」
「……っ」
「自分にとって、揺るぎない想い
……誰がなんて言おうと
これが、俺の生きる意味なんだ」