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ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い
── 言葉に込められた、チカラ
そっと背中を押してくれる、優しさ
同じだよって、寄り添ってくれるような……
「……っ あの、私…っ」
胸がいっぱいで
涙がボロボロこぼれてしまって、上手く話せない。
「私なんか……貴方の、足元にも及ばなくて。
きっと、結果は目に見えていて…」
「一緒になれなくても、望む結果にならなかったとしても」
「……!」
「今抑えているその気持ちを、伝えていいんだよ」
優しく微笑んだ彼が、ゆっくりと頷く。
「大丈夫。
君の想いは、彼の迷惑には決してならない」
「……っ」
「大丈夫だよ」
空港の窓いっぱいに広がる青空
キラキラと輝く、眩しい光
まるで魔法のように
私の体を、ふわっと風が通り抜けた。
「……っ 私、女ですが
伝えに行ってもいいですか?
……ひ、引きますか?」
私の頬に流れる涙を、指ですくうと
日本一有名な俳優の彼が
太陽に負けない、最高の笑顔を見せてくれた。
「すっげーカッコイイ」