この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第14章 伝えたい想い
── 無 敵 だ
隼人様がカッコイイと言ってくださった……私は無敵だ!!
「〜〜ありがとうございます!」
飛び跳ねるように立ち上がって、直角90度でお辞儀をする。
……ハッ!!
大きい声出しちゃダメだ!
公の場で帽子も眼鏡も外させるなんて前代未聞!
超一流芸能人なんだもの、速攻気付かれてしまう。
それに
私が今行動すべきなのは……
「えっと、搭乗ゲートでいいのかな…」
「っったく~~長っっいワァァァ」
「……!」
──頭を起こした、同じタイミングで
突如
前方から、私のボリュームを上回るハスキー声が響いた。
「立花から任命されたエロガッパの役目は
パスポートを渡すだけだったわよネ!?」
「……!」
「なんか勝手に語り始めたと思ったら
え? ナンデスッテ?
由宇(ゆう)との馴れ初め? 生きる意味?」
「……!!」
「~~心・底・どぅっっでもいいワァ!
つーか誰も聞いてないし~~!」
「……!!!」
「聞いてる途中で、何度引っ叩いてやろうと思ったことか!
ドン引くのはお前だっつーの!!」