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ハツコイ♥アゲイン
第3章 再会トラップ
── ドウシテ? ──
“ キャーー♡ 胡桃おめでとう! ”
“ あんたなら速攻雑誌の表紙飾れるって! ”
“ いいなぁ芸能人! 友達やめんなよ~? ”
── アンナニ、祝福シテクレタノニ ──
「絶対トップまで勝ち上がってやるって。
胡桃、信じて疑わなかったよね」
「……梓、ちょっと…」
「だけどアレ? その後どうなったんだっけ?」
「梓ってば……」
見兼ねた奥の1人が、彼女の肩を軽く叩いた。
……分かってる。
分かってるんだってば。
だから、やめて。
思い出させないで……
「こんなこと言っちゃあれだけど……挫折するの早すぎない?」
指が震えてグラスが揺れる。
どうしよう、止まらない。
誰か、止めて。
誰でもいいから。
「な~んか責任感じちゃうな」
「………っ」
「モデルなんてそう簡単になれるもんじゃないって
あの時、正直に言ってあげれば良かったね」
ヤメテ
ヤメテ
ヤメ……
「── 悪い、遅れた」