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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
陽向の手からメニューをひったくって、バサバサとわざと音を立てながらお酒のページを探す。
やばいな、完全に悪酔いコースに突入しそう。
既に今の無理矢理な一気飲みのせいでクラクラしてる。
でも別にいいや明日バイト休みだし!
きっとこのエリート達が奢ってくれるはずだし、こんな高いお店滅多に来れないんだから飲み溜めだ!
「日本酒はもういらない。
さっきのオーガニックワイン頼も~っと」
「オーガニックワイン?」
「飲みやすくて、すっごく美味しかったの。
飲んだのは赤だったんだけど、白もあるって」
「じゃあグラス追加で…」
「あ、私1人で飲むから。
嘘付きには一滴もあげないから」
言葉を遮って、メニューをパタンと閉じて
ニッコリスマイルを作る。
「隣りの “ 爽やかなイケメン ” の彼がさっき勧めてくれたの」
「………」
「 誰かさんと違って “ 最高に優しくて ” 、丁寧に私のグラスに注いでくれたんだ」