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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
ドン引き~と言いながら、陽向が胸の前で手をクロスして舌を出した。
~~なんだその大袈裟なパフォーマンスは!
三十路のイイ男がする態度じゃないんだけど!
「忘れられるわけないでしょ!」
完全に頭に血がのぼって、カラになった升からグラスだけをギュッと掴む。
「一緒に周ろうねって約束してたのに!
お兄ちゃんと翔太さんと一緒に鼻の下伸ばして、3年の巨乳な先輩達と消えたじゃんか!」
「いや、だから…」
「あの時の恨みは今もしっかり…」
「~~おい危ねぇって!」
社交的で明るいけど、常に冷静沈着。
そんな陽向が珍しく声を大きくしたから
「………!」
その声でハッと我に返る。
それと同時に
「……お前、すぐモノを凶器にするのな」
「………!!」
「それ、けっこう有名な酒器よ?
後悔するからやめとけって」
……グラスを持ったまま、無意識で振り上げた右手の手首。
同時に飛び出た陽向の左手が、しっかりと握りしめていた。