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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
「………っ」
淡い照明の光を反射させた、キラキラと輝くグラス越し
比べられないくらい強いオーラを放出しているのは、気のせいなんかじゃない。
「女のくせに
すぐ手を出す勇ましさも、相変わらず変わってねぇな」
「………」
「ホントに彰の妹かよ」
ふっと微笑んだその表情によって、どうしようもなく胸が締めつけられる。
今まで生きてきた中で、1番大好きだった恋人。
あの当時、誰よりもかっこよくて、最強だと思っていたのに
7年後の今、さらにドストライクになって突然出現するなんて……
「つーか、細」
「……!」
「なにこの手首。折れるんじゃねーの」
逆の手でグラスをテーブルの上に置いてから
私の手首を掴んだまま、さらに自分の方へ引っ張る陽向。
……心臓が痛い。
爆発しそうなくらい、動悸がする。