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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
「ちゃんと食ってるか?」
男とは思えない綺麗な指が、私の肌の一部に触れているだけなのに
体の血が沸騰しそうなくらい上昇してる。
呼吸さえ苦しい。
息出来ないよ。
「お前今年25って言ったよな。
まだあの横浜の家に居るのか…」
「…し、て」
「あ?」
「は、離して……」
このドキドキが怖い。
これ以上は無理。
だけど動けない。
力を入れて掴まれているわけじゃないのに、伸ばした手が戻せない。
「……胡桃?」
陽向が私の顔を覗きこんだ。
さっきと変わって、心配そうに揺れる瞳。
最後、別れを告げられた時と同じ。
こうしたふとした瞬間に魅せる優しい表情も、堪らなく好きだった。
「震えてる。どうした?」
「………っ」
「もしかしてさっきの一気飲みが…」
「ひゅう、が…」
「ん?」
「陽向…っ」
“ じゃあな、胡桃 ”