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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第6章 挿話 三
素っ気ない説明を淡々としながら、また一口ビールを煽る。
そうしながらぼんやりと、昨日のことを思い返していた。
あのあと再びケンヤくんをイカせ、ぐったりとした彼を連れてホテルを出たのは午後三時半頃。
彼の口数は少なかった。あたしがMだと嘘をついていたことに怒ってではない。多分、あたしの本性に怯えていたのだ。
最寄りのコンビニに下ろした途端、逃げるように去っていった細い背を思い出す。
また、最初と同じ。やりすぎてしまった。金銭のやり取りがあったとはいえ、まだ二十歳の少年に怖い思いをさせてしまったことにも罪悪感はあったけれど、それ以上に、あの状況で得体のしれない高揚を覚えてしまった自分自身が怖いと思った。
「ふーん。じゃあ、今回はアブノーマルなのはなし?」
「……なしだよ」
不自然に空いてしまった間。圭介は腑に落ちないと言わんばかりに、あたしの顔を凝視してくる。
「おまえさ……」
言いかけて止まった。何を言われるのかと身構えれば、圭介は一言だけ。
「最近痩せた?」
「え?」