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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第7章 十九歳、ワタル
翌週は月末締めで仕事の方が忙しく、出会い系サイトへはほとんどアクセスしなかった。あたしは工場の一般事務。事務は一般的に、月末と決算期が忙しい。
あたしの会社もそうで、月末は入力作業がかなり増える。まだ入社して一年とちょい、もともとパソコンが得意なわけでもなかったし、きびきびと要領よくはこなせなかった。結局いつも残業するハメになる。
この時期は毎回イライラする。
「まったく、まだ終わらないのか? 毎月毎月同じことをやってるんだぞ? 一年以上この会社にいて、何を学んでるんだ? 今年新卒で入ってきた子の方が、おまえよりできるぞ?」
こーいうお偉いさんがいるせいで。
「……もうちょっとで終わるんで」
汗っかきで小太りな禿げ頭が、あたしの上司だ。いちいち言い方が嫌みっぽい。あたしを好いてないからなおさらなんだろうけど、とにかくうざい。
あたしはディスプレイを見つめたままそれだけ返した。他にも残業してる人はいる。確かにあたしは仕事が早い方ではないけれど、規定の時間までにはどうにか帰れているんだからいいだろ、と思う。