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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第7章 十九歳、ワタル
「ぐぅぅ……っ」
蛙が潰れたような声で彼が鳴く。
艶っぽく濡れた赤い顔がさらに真っ赤に変わっていくのを眺め、あたしははっと我に返った。
慌てて手を離す。
ワタルくんは頭を振って激しく咳き込んだ。
……なんだ、今の衝動。
あたしは自分の行動にぞっとして、呆然と両手のひらを見つめた。気分はいっきに冷めていた。
絶頂が近付く高揚と、彼に対する嗜虐的な欲望。だけど最後にあたしの思考を支配していたのは、もっと強烈なものだった。
ーー破壊衝動。
あたしはさっき、彼を壊してしまいたいと思った。ぶち壊してしまいたいと。
プレイとはまた違う。上手く説明できないけれど、もっと別のところからくる感覚だった。
冷静になると、自分の行動の恐ろしさにぞっとした。
両手を震わせながら、どうすることもできず、ワタルくんの咳が収まるのを呆然と眺めていた。