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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第8章 挿話 四
翌日の日曜日。珍しく、圭介から誘いは来なかった。仕事で出会い系を利用していなかった週も、土曜の夜か日曜には毎週誘いの電話があったのに。
話したい時に限って来ないのはむかつく。
日曜の八時頃まで待って、あたしは自分から彼のスマホに電話を入れた。
数回のコールのあと、ようやく繋がったと思ったら留守電だった。
「……マジかよ」
つい舌打ちが洩れる。
毎回恒例のように飲みに誘ってきてたくせに、むしゃくしゃして飲みたい時に捕まらないとは。
あたしは諦めて、スマホをベッドの上に放った。
ごろんと横になり、天井を眺めながらため息を吐く。
昨日の一連の行為のあと。結論から言えば、ワタルくんは大満足だったみたいだ。縛って何度もイカされ首まで絞められたのに、全てプレイの一貫と捉えてくれたらしい。もともとかなりM気質の強い子だったようで、今回でそれが本格的に目覚めてしまったのかもしれない。
あたしはあの時と同じように、両手のひらをかざして見つめた。彼の首を絞めた時の、脈打つ頸動脈や喉仏のこりこりした感触が生々しく残っている。