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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第8章 挿話 四

 最後の一瞬は、あたしにとってプレイなんかじゃなかった。
 帰り際、彼からまた会いたいと言われた。ぶっちゃけ驚いた。あれだけ乱暴に扱われて、怖くはなかったのか。

「一回って決めてるからダメ」

 約束のお金を渡して、あたしはきっぱりとそう断った。
 今回のことで、本気で自分の中の衝動が怖くなった。男根を無理やり自分の中にねじ込んだ時のえもいわれぬ快感と、彼の首を絞めている時のぶち壊したくなるような破壊衝動。
 確かに気持ちはリンクしているけれど、確かに別物だった。

「……もうマジでやめよ」

 あと五万。一人分のボーナス。服でも買うか。そろそろ夏も終わるし、秋物の服も欲しい。来週は買い物に行こう。
 あたしは目を閉じた。
 くだらない男遊びは終わりにしようと心に決めて、その日は寝た。
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