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第9章 カイ（年齢不明）

「胸だけでずいぶん反応するじゃん。顔がとろけてきたぞ？」

　自覚は無かった。そんなふうに言われると、ますます体は熱くなる。両手足を拘束されて胸もパンツも露にされた自分の姿はどれだけ淫らなんだろう。しかもそれを幼なじみの圭介に見られていると思うと……。

「見んなよばか……」
「だから口悪いって」
「もご……っ」

　口の中に、武骨な圭介の指を突っ込まれる。舌で押し出そうとしてもできず、仕方なく舌を絡める。

「性感帯は濡らした方が気持ちいいんだぜ？　もっといいことしてやるから、いっぱい舐めて俺の指濡らせよ」

　耳元で囁かれ、息を吹きかけられる。ぞわっとした。
　指をしゃぶらされている間、執拗に耳を舐められていた。ざらついた舌の感触とピチャッという音が、艶（なまめ）かしい。指を三本も口内に押し込まれ、バラバラに動かされるのもたまらなかった。
　体温がいっきに上昇していく。

「はあ、だめ……」

　指を抜かれた瞬間、口走っていた。

「その気になってきたみてーじゃん」

　あたしの唾液で濡れた指で、再び乳首をつままれる。今度はいきなり直接だった。

「あ……っ」

　声を堪えることなんてもうできなかった。