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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第9章 カイ(年齢不明)

 今度は穴の手前だけを、指でぐるぐるとなぞる。むず痒いようなもどかしいような感覚がせりあがってきて、あたしはびくびくと体を震わせていた。

「は……あ」

 焦らされるのがこんなに辛いなんて。

「ーーはい、一旦終了。慣らしはここまでな」

 そのセリフと共に、圭介が立ち上がる。

「え?」

 このまま、終わり?
 イカせてくれないまま終わりにするつもりなのか。背を向けようとする圭介に、すがるような眼差しを向けてしまった。

「……そんな顔するなって。もっとよくしてやるから」
「は? てか、終わりならほどいてよ」

 性器を丸出しにした格好から、早く解放されたい。

「待てって」

 騒ぐあたしをよそに、圭介は今度は自分の鞄を漁り始める。
 もしかしてバイブ? 車の中で見せられたのを思い出し、またずくんと疼いた。だけど違った。圭介が持ってきたのは、小さなチューブだった。何かの塗り薬のような?

「……何それ?」
「塗る媚薬だよ」
「媚薬!?」

 そんなものまで。どんだけこいつは用意周到なんだ。
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