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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第3章 十九歳、イツキ
イツキくんは目をしばたたかせ、小首をかしげる。『プレイ』という言葉の意味さえ知らないような顔に見えて、あたしは少し笑った。
さすがに、頭の中身までそこまで子供じゃないだろうとは思うけど。
「そう、プレイ。見られるのが好きなんでしょう? 女の子の格好した姿、いろんな人に見てもらおうよ」
「でも……。女装なんてしたことないし、恥ずかしいです……」
「だから興奮するんでしょう?」
押し黙るイツキくん。袋の中身を眺めていた彼の視線が持ち上がる。だけどあたしと目が合うと、すぐさま逸らそうとする。
「だーめ。ちゃんとあたしの目を見て答えて?」
それは許さずに、イツキくんの顎に手を添え顔を背けられないようにした。
薄暗がりでもわかるくらい、頬が上気している。恥ずかしそうに無言であたしを見つめながら、やがて小さく頷いた。