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第3章 十九歳、イツキ

　イツキくんの膝が、がくがくと揺れる。

「あ、あ……、もう、イッ……っ」

　体が跳ねて、ショーツ越しに握っていたあそこがさらに固さを増した。次の瞬間、勢いよく白濁が飛び出す。

「あああ……っ」

　何度かにわけてどぴゅどぴゅと放出された欲望は、下着とあたしの手を汚した。
　もう片方の手で、ふらりと崩れそうになったイツキくんの体を支える。
「はあ……はあっ……」
「あーあ、イッちゃったね」

　肩で息をするイツキくん。快感が強すぎたのか、放心状態のような顔だ。

「下着越しにこすっただけでイッちゃうなんて、はしたない……」
「……ご、ごめんなさい。服も手も汚しちゃって」
「まあ、いいけどね。そのために買ったものだし。それよりも、シャワーを浴びましょう？」
「一緒に、ですか？」

　照れたように、彼はあたしから目を逸らした。

「ええ、体を洗ってあげる。ーーまだイケるよね？　こんなの、前戯にも入らないわよ？」

　あたしの言葉に、小さく頷くイツキくん。頬が羞恥に染まっていた。