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第3章 十九歳、イツキ

　浴室でお互い体を洗い終え、あたしはまたイツキくんに女装をさせた。さっきと同じ格好だけど、下着とタイツは汚してしまったのでないままだ。化粧は軽くした。
　改めて、彼の素足は綺麗だな、と思った。
　ずっと前を中途半端に興奮させたままだった。イツキくんの頭の中はそっちの欲求でいっぱいのはずだ。

「スカート、前が盛り上がってる。はしたないわね。二回もイッて、まだそんなに元気なんだ」
「ごめんなさい……。あさみさんの、裸見たら興奮して……」
「ふふ、それはどうも。これからもっと興奮させてあげる」

　あたしはイツキくんに、ベッドに座るよう促した。頷いて、あたしの言葉に従うイツキくん。
　腰を下ろした彼の目に、そっとタオルを巻きつけた。

「え……わっ」

　突然のことに驚いたらしい。いきなり目隠しされたのだから当たり前な反応だ。

「……なんですか？」

　怯えを滲ませた声でそれだけ。

「何って、目隠し。見てわかるでしょ？」
「わかるけど、なんで？」
「イツキくんが気持ちよくなるためよ？」