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第8章 トラウマ

「…なぁ姫…」
「何？」
「まだかかる？」
「かかります。結構大変なんだから」
「へぇ…あ…そこ字違う。」
「え？」
「ここ」

そういいカローレの綴りを直した。

「あれ…CALOREだっけ…」
「そ。CAROLEじゃないよ。それだとクリスマスキャロルとかのキャロルになるから。」

へぇ…と納得しながらも打ち直した秋人にありがとうと顔を向けた。

「…ｯ///」
「ねぇ…俺さ、お願いしたいことあって」
「…何？」
「キスして？」
「へ？」
「姫から…シて？」

ドキッと高鳴る姫紗の心は最高潮に向かっていく。ジッと見つめる秋人の目に戸惑いを見せた。