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第3章 姫紗の初仕事

「そうなんですけど」
「ほらこっち！ちゃんと着いて来いって！」

すこしいらっとさせてしまったかのように見えた姫紗はまた謝ってしまった。

「すみません。」
「…ﾊｧ……謝るの禁止な？」

そう言い残してハルは扉を開けた。

「すみません、途中で抜けてしまって…」
「いやいや、新人の初出勤なら仕方ないよ。見失ってしまったならなおさら。」
「ご迷惑かけてしまって申し訳ありません」

姫紗も続いて頭を下げる。そのまま手帳を開いていろいろと書き込みながら話を聞いている。そのまま打ち合わせも済んで撮影に入ろうかと言う時だった。姫紗の元に行きハルは一緒に連れて行った。