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第3章 姫紗の初仕事

「一緒に来い」
「え？でも…」
「１人にしとくのすげぇ心配。また迷子になるだろ。多分…」
「迷子にって！そんな子供扱いに…」
「さっき迷子になったろ。解り易い所で。」

言い返せない姫紗。確かにさっき迷子になってハルに助けられたのは事実だ。そうしてスタジオに向かう２人。スタジオに入ると隅の方で見ていた姫紗。

ｶｼｬ…ｶｼｬｶｼｬ…
ｶｼｬ…

カメラのシャッター音と共にカメラマンの声が飛んでいた。

「目線こっち！そう、いいよ…うん、ＯＫ」
「どう？」

そうして写真を見ながら話しているカメラマンとハル。笑い合いながらも和やかなムードのまま撮影は進む。