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第5章 意地悪な、キス

マンションの下まで来ると電話をかける。

『…はい』
「おはようございます。下まで来たんですけど…どうしたら」
『あぁ…』
「……あの…」
『今行く。待ってて』

そうして切れた電話をパチンと閉じると鞄にしまった。５分位した時、ウィーンとエントランスの扉が開いた。その姿を見つけると姫紗は降りて戸を開けた。

「おはようございます。…どうしました？」
「うるさい…」
「…行きますね？」
「……ｹﾎ…」

そうして姫紗はゆっくりと車を走らせた。そのままスタジオに向かうと下ろした。

「おはようございます」
「……はよ」
「すみません！おはようございます」