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ドラスティックな恋をして
第12章 ドラスティックな・・終わり方
嫌いになって、憎み合って、別れるわけじゃない。
ただ自由な恋愛をできなくなっただけ。
その彼の言葉に、納得もできたが寂しさも募った。
ドラスティック・・
突発的に飛び込んだ恋はなんのためのものだったのか、今こうして考えてみても、
はっきりした答えは出ない。
昔懐かしさ、今の寂しさ、そしてドラマチックな出会い・・
そんな非日常が重なって巻き起こした一過性の嵐のようなものだ。
その中途半端に大切な想いに区切りをつけるために今日、再びこの店を訪れた。
たぶん、階段を上がってフロアを奥に進めば彼がいる。
それを承知で顔を見ずに引き返すことができるか、
依子は試したかったのだ。
彼の存在を感じながら引き返せれば、もうこの恋に区切りをつけられる。
恋を思い出に変えられる。
それが自分なりの手段だと考えた。
ただ自由な恋愛をできなくなっただけ。
その彼の言葉に、納得もできたが寂しさも募った。
ドラスティック・・
突発的に飛び込んだ恋はなんのためのものだったのか、今こうして考えてみても、
はっきりした答えは出ない。
昔懐かしさ、今の寂しさ、そしてドラマチックな出会い・・
そんな非日常が重なって巻き起こした一過性の嵐のようなものだ。
その中途半端に大切な想いに区切りをつけるために今日、再びこの店を訪れた。
たぶん、階段を上がってフロアを奥に進めば彼がいる。
それを承知で顔を見ずに引き返すことができるか、
依子は試したかったのだ。
彼の存在を感じながら引き返せれば、もうこの恋に区切りをつけられる。
恋を思い出に変えられる。
それが自分なりの手段だと考えた。