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ドラスティックな恋をして
第12章 ドラスティックな・・終わり方

一歩一歩踏みしめるようにして階段を上る。
2階のギター売り場には、あの時と同じようにいろんな音があふれていた。
その中から依子の耳は拾いだした。
昌宏のギターの音を。
いた。
昌宏の音だ。
この曲も昌宏が弾いていた曲だ。
姿は見えないけど間違いない、と思った時、店員の声が聞こえた。
「吉本さん、修理に出してたやつ、今日間に合わなかったんですよ、すみません、
足を運んでもらったのに」
やっぱり、昌宏がいた。
「ああそう、しょうがないよ、別に急いでるわけじゃないから気にしないで」
昌宏の声も聞こえた。
さあ、ここからだ。
このまま彼の顔を見ずに階段を下りていければ、自分の中で終わりにできる。
依子は大きく息を吸うと、上ってきたばかりの階段を、降り始めた。
2階のギター売り場には、あの時と同じようにいろんな音があふれていた。
その中から依子の耳は拾いだした。
昌宏のギターの音を。
いた。
昌宏の音だ。
この曲も昌宏が弾いていた曲だ。
姿は見えないけど間違いない、と思った時、店員の声が聞こえた。
「吉本さん、修理に出してたやつ、今日間に合わなかったんですよ、すみません、
足を運んでもらったのに」
やっぱり、昌宏がいた。
「ああそう、しょうがないよ、別に急いでるわけじゃないから気にしないで」
昌宏の声も聞こえた。
さあ、ここからだ。
このまま彼の顔を見ずに階段を下りていければ、自分の中で終わりにできる。
依子は大きく息を吸うと、上ってきたばかりの階段を、降り始めた。

