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ドラスティックな恋をして
第3章 一人、想う・・
「で、なんだっけ?一人暮らしよ、そう」
「うん、まあ・・一人は楽ね。
食事の支度も洗濯も自分の分だけだし。手抜いても誰も困らないしね」
「そういう単純な事じゃないわよ、私の言ってるのは。
一人って、なにからなにまで自分でやらなきゃならない、それって気持ち的に
大変でしょって言う事よ」
仁美の夫は2年前から単身赴任で福岡に行っている。
双子の娘たちは2人そろって同じ大学へ進んだのはいいが、
選んだのは地方の大学なので必然的に家を出ることになった。
一人残された仁美は、時間を持て余したくないのとせめて昼間くらい一人でいたくないと、
パートにスポーツクラブにと勤しんでいる。
「一人は気楽でいいでしょ、なんて簡単に言われちゃうけどさぁ、
四六時中気楽な訳じゃないのよ。みんな楽なとこばっか見てるけど、
自分一人でしなきゃいけない事の大変さなんてちーっともわかっちゃいないんだから」
一人初心者の依子はなんだか説教をくらったような気がして、思わず肩をすくめた。
「依子はまだ始まったばかりだから実感しろったって無理よね、ま、そのうちわかるわよ」
ちょっとばかし偉そうに胸を張る親友の姿を笑っているところに
スパイシーな匂いが近づいてきた。
銀の皿から大きくはみ出しているナンに、2人は顔を見合わせて驚いた。
「うん、まあ・・一人は楽ね。
食事の支度も洗濯も自分の分だけだし。手抜いても誰も困らないしね」
「そういう単純な事じゃないわよ、私の言ってるのは。
一人って、なにからなにまで自分でやらなきゃならない、それって気持ち的に
大変でしょって言う事よ」
仁美の夫は2年前から単身赴任で福岡に行っている。
双子の娘たちは2人そろって同じ大学へ進んだのはいいが、
選んだのは地方の大学なので必然的に家を出ることになった。
一人残された仁美は、時間を持て余したくないのとせめて昼間くらい一人でいたくないと、
パートにスポーツクラブにと勤しんでいる。
「一人は気楽でいいでしょ、なんて簡単に言われちゃうけどさぁ、
四六時中気楽な訳じゃないのよ。みんな楽なとこばっか見てるけど、
自分一人でしなきゃいけない事の大変さなんてちーっともわかっちゃいないんだから」
一人初心者の依子はなんだか説教をくらったような気がして、思わず肩をすくめた。
「依子はまだ始まったばかりだから実感しろったって無理よね、ま、そのうちわかるわよ」
ちょっとばかし偉そうに胸を張る親友の姿を笑っているところに
スパイシーな匂いが近づいてきた。
銀の皿から大きくはみ出しているナンに、2人は顔を見合わせて驚いた。