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ドラスティックな恋をして
第3章 一人、想う・・
「そうそう、もう一つ言いたかったのはね」
ラッシーのストローをクルクルと回しながら仁美は依子に斜めに視線を送った。
「一人だからって開放的になってちょっと遊んじゃおうかな、なんてハメ外さないでよ」
「なによいきなり?」
ラッシーの甘酸っぱさが仁美の言葉と重なるように、刺激を与えてきた。
「ハメ外すような出来事がないでしょ?」
ズズッとストローの音をわざとたてる。
即座に頭をよぎった、あの男の存在を消すために。
「これからあるかもしれないじゃん?
じつはさ、パートの元同僚がさ、通い始めたスポーツクラブで知り合った男と・・
やっちゃったのよ」
語尾がクシュクシュと縮こまる。
依子はその続きを聞くために体をかしげるようにして耳をそばだてた。