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ドラスティックな恋をして
第3章 一人、想う・・


・・本格的に練習しようかな・・

張り替えたばかりの真新しい絃を1本1本はじきながら、
抱えたギターの重みに懐かしさと愛おしさを感じた。

あの頃、高校に入るとすぐ、部活の勧誘にあった。
この春からフォークソング部から軽音楽部に名前を変えたと勧誘する
かっこいい男子の先輩に魅かれ、依子は戸惑うそぶりを見せながら、入部した。
不純な動機・・
クラスでさっそく仲良くなった仁美は大げさに手を叩いて笑ってた。
確かに、確かにそうなのだが・・


それでも部活は楽しかった。
文化祭では体育館のステージの上でスポットライトを浴び、
大勢の前でギターを弾きながら歌った。
あの時の興奮を思い出すと、どこからともなく力が湧いてくる感覚が今でも時々ある。

「あの頃・・楽しかったなぁ・・あの先輩、どうしてるかなぁ」

聞いてくれる相手はいないけど、だからこそどんな内容でも声に出せる。

じつはキスしちゃったんだよなぁ、あの先輩と、なんてことも躊躇うことなく口にできた。
抱えたギターの絃をつま弾くと、楽しかった出来事が次から次へと頭の中に映しだされた。

このギターは私の青春を全部見てきた・・
手放さなくてよかった、と依子は
艶やかなボディを何度も撫でた。

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