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ドラスティックな恋をして
第3章 一人、想う・・
それにしても、たった一度、それもほんの数分しか相対していないあの男に、
どうしてこんなにも気持ちが向くのか。
ベッドに入り、ぼんやりとした視線を天井に送りながら、
自分の心を探ってみた。
たとえば、夫に特別な不満があるの?
一人暮らしをしたいって出ていった息子に未練がましい気持ちがあるの?
女としての生きがいが無くなったと思ってるから?・・・
わからない・・わからないけど・・
自由すぎる時間が、もう一度輝きのある表舞台に立ちたいという欲を
生み出したのかもしれない・・
・・まだ何もしていないんだから、そんなに深く考えることなんてないじゃない・・
依子はゆっくりと瞼を閉じた。