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ドラスティックな恋をして
第4章 会いに・・行こう

日曜の朝、依子は雨音で目を覚ました。

・・なんだ、雨か・・

雨の日は基本出かけたくない、というのが依子の心情なのだが、
先週は仁美とランチしたからあの楽器屋に行かれなかった。

今日は雨。
今日行かなかったら3週間あいてしまう。
別にまた来るとあの男に約束したわけではないけれど、
せっかく声をかけてくれたんだもの、と依子は心の中で自身の背中を押した。

「よし、行こう」

布団を跳ね除けキッチンへ向かう。
コーヒーメーカーをセットしてからベランダから空の様子を窺った。

「こりゃ一日降りかもね」

憂鬱な気分も多少残るが、
それ以上に新しい扉を押しあけるような
期待感のほうが大きな広がりをみせていた。


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