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ドラスティックな恋をして
第4章 会いに・・行こう
「もしかして・・私のことからかいました?」
この前と同じように、熟女と呼んだ時と同じように口を尖らせる依子に、
男は笑い声を大きく膨らませた。
「あなた、結構正直な人だね、楽しそうだ。ね、よかったらこの後お茶でもしませんか?」
「は、はぁ?」
めいっぱい顔のパーツをひねり、抱いた不信感を見せつけてやったが、
男は全く動じない。
それどころか、手にしていたギターを店員に戻し、早々に店を出ようと
階段のほうへと歩き出した。そして依子にむかって、
「今日は買うものはないんでしょ?」
言い終わるとクスクスと笑いながら手招きをした。
「えっ!な、なんで・・」
この男には薄っぺらな嘘は通用しなかったようだ。
ただそれだけのことなのに、依子には悔しくて仕方なかった。
店の外に出て空を見上げて立ち止る男に追いついた依子は同じように空を見上げ、
鉛色の空ではあるが雨が上がっているのを見て気持ちが上向いた。
「雨あがってよかったね、じゃ、行きましょう」
依子を従えるようにして男は歩き出した。
この前と同じように、熟女と呼んだ時と同じように口を尖らせる依子に、
男は笑い声を大きく膨らませた。
「あなた、結構正直な人だね、楽しそうだ。ね、よかったらこの後お茶でもしませんか?」
「は、はぁ?」
めいっぱい顔のパーツをひねり、抱いた不信感を見せつけてやったが、
男は全く動じない。
それどころか、手にしていたギターを店員に戻し、早々に店を出ようと
階段のほうへと歩き出した。そして依子にむかって、
「今日は買うものはないんでしょ?」
言い終わるとクスクスと笑いながら手招きをした。
「えっ!な、なんで・・」
この男には薄っぺらな嘘は通用しなかったようだ。
ただそれだけのことなのに、依子には悔しくて仕方なかった。
店の外に出て空を見上げて立ち止る男に追いついた依子は同じように空を見上げ、
鉛色の空ではあるが雨が上がっているのを見て気持ちが上向いた。
「雨あがってよかったね、じゃ、行きましょう」
依子を従えるようにして男は歩き出した。