パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第7章 はじまり・・

笑いながらカラになったジョッキを振る。
店員にむかってジョッキを掲げて見せ、もう片方の手で二つと伝える。
カウンターの中にいた若いイケメン店員が手を振って応えた。

「そうだね・・ヤバい仕事かもね・・大きな声じゃ言えないからビールがくるまで待って」

意味深に口元をゆがめる昌宏の目に、依子は本当にまずい事を聞いたのかもしれない、と
体を引いた。


すぐにビールが運ばれてきたので、よしとばかりに昌宏が身を乗り出す。
反対に依子は身を引く。
その姿を昌宏はおもしろがった。

「オレの仕事はね・・そこそこ儲かる事をやらせてもらってます、自分でね」

すぐにはピンとこなかった。
そこそこ儲かる仕事を・・自分でやっている・・ということは・・

「え？もしかして・・社長さんなの？」

「そう呼ぶ人もいるねぇ」