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ドラスティックな恋をして
第9章 溺れる・・
あれから・・
毎週のように昌宏と逢瀬を重ねた。
男に夢中になる女の気持ちを、
書店に並ぶ人気作家の恋愛小説に重ねては、
ヒロインになった気分で禁断の恋に酔いしれた。
どこにそんなに魅かれるのか。
人柄、性格、タイプ・・
人間性にも魅力を感じるが、やはり合わせた肌の心地よさ、だと思っている。
この歳になって女であることの喜びを再び感じることができるとは思っても見なかった。
すべて偶然の産物とはいえ、だから、余計に感情のすべてが傾いていったのかもしれない。
昌宏の手のひらが乳房の弾力を確かめるたびに、
ギターをつま弾いていたあの指が遠慮なく泉を貫くたびに、
妻であり母である女からただの女へと
心も体も入れ替わっていくのを実感していた。