この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドラスティックな恋をして
第10章 他人の目に映る自分・・
夜。
ベッドの中でなぜか依子は緊張した。
もしも悟志が求めてきたら・・
貪欲な愛し方を覚えてしまったこの体が、
彼に違和感を与えるのではないか、と心配したからだ。
それと同時に、できれば今夜は触れてほしくないとも思っている事が
緊張を生み出す原因になっていた。
しかし・・心配は無駄に終わった。
寄り添うようにして横になった悟志は
依子の体に手を伸ばすことなく眠りについた。
微かな寝息が聞こえると、さっきまでの緊張が今度は不満に変わった。
触れられたくないと思う反面、久しぶりに寄り添う妻に女を求めない事への
もの足りなさに苛立ちさえ感じた。
・・なによ、久しぶりなのに。吉本さんなら毎週のように求めてくるのに・・
身勝手な文句を唱えながら、悟志に背を向け
無理やりのように目を閉じ眠りについた。