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パズル Ⅱ
第12章 煩悶
深谷さんのおじさんとおばさんは驚きながらも、昌希の顔立ちが亡くなった息子に瓜二つだと涙を流し、もっと早くに教えてくれたら色々力になれたのに、と悔やんだ。
でも、直後はお互い心を落ち着ける必要があったから黙っていたこと、子供が多感な時期に敢えて伏せていたこととかも父さんがきちんと説明して、その上で、子供が物心つく前に話くらいしておくべきでした、と頭を下げて謝ったら、恐縮して、生きているうちに知らせてくれてありがとうと言った。
以降は良好な関係を続けている。
深谷さんは昌希を養子として迎えたい、と言ったけど、それは昌希自身の口でハッキリと断っていた。
その上で、おじさんとおばさんにもたまに会いにくる、と約束をしていた。
俺は完全に第三者の視点で見ながら、その辺の判断が自分でできるようになったこの歳で対面させた事は、正解だったと思った。
でも、直後はお互い心を落ち着ける必要があったから黙っていたこと、子供が多感な時期に敢えて伏せていたこととかも父さんがきちんと説明して、その上で、子供が物心つく前に話くらいしておくべきでした、と頭を下げて謝ったら、恐縮して、生きているうちに知らせてくれてありがとうと言った。
以降は良好な関係を続けている。
深谷さんは昌希を養子として迎えたい、と言ったけど、それは昌希自身の口でハッキリと断っていた。
その上で、おじさんとおばさんにもたまに会いにくる、と約束をしていた。
俺は完全に第三者の視点で見ながら、その辺の判断が自分でできるようになったこの歳で対面させた事は、正解だったと思った。