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パズル Ⅱ
第12章 煩悶
小さい頃に会わせて、やっぱり養子にと言われたら、本人の意思が明確でなければ、実際そうなっていたかもしれない。
それがあるから父さんもきよちゃんも渋ってたのかも知れない。

選択を迫られた時点で、どの道がベストなのかなんて誰にも解らない。
解らないけど、生きていくことは大小様々な選択の連続だ。

判断をひとつ誤っただけで人生が変わることもある、と父さんにも言われた。人生が変わるなんて随分大袈裟だ、とも思ったが、母さんが亡くなった事故の時にそう思ったと言われたら、馬鹿にも出来なかった。
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