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パズル Ⅱ
第13章 年末年始の出来事
爺さん婆さんの家でお屠蘇を頂き、お節をつまむ。
父さんは婆さんの料理を懐かしそうに食った。まるで、実の親子みたいだけど、この人たちは亡くなった母さんの両親で。
だけど、父さんのことを息子の様に扱っていて、きよちゃんは嫁みたいな感じだ。血の繋がらない昌希の事も自然に孫として接している。
ふと、違和感はないのかな?と思って父さんに聞いたら、器の大きい人たちなんだ、と笑っていた。
深谷さんの実家にも挨拶に行って、さいごに4人で初詣に行った。
すごい人だった。
父さんときよちゃんは本殿だけ参拝してすぐに帰ってしまい、俺と昌希が残された。
「な、兄貴。寒いしぜんざい食わん?おごってよ。」
防風テントの中でほかほかと湯気の立つ鍋を指差し、昌希が言った。
父さんは婆さんの料理を懐かしそうに食った。まるで、実の親子みたいだけど、この人たちは亡くなった母さんの両親で。
だけど、父さんのことを息子の様に扱っていて、きよちゃんは嫁みたいな感じだ。血の繋がらない昌希の事も自然に孫として接している。
ふと、違和感はないのかな?と思って父さんに聞いたら、器の大きい人たちなんだ、と笑っていた。
深谷さんの実家にも挨拶に行って、さいごに4人で初詣に行った。
すごい人だった。
父さんときよちゃんは本殿だけ参拝してすぐに帰ってしまい、俺と昌希が残された。
「な、兄貴。寒いしぜんざい食わん?おごってよ。」
防風テントの中でほかほかと湯気の立つ鍋を指差し、昌希が言った。