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パズル Ⅱ
第14章 2月、3月
美桜に続いて部屋から出た俺に、

「美桜ちゃん真っ赤だったけど…兄貴なんかしたの?あ、もしかして俺、邪魔しちゃった?」

昌希が気まずそうに聞いてくる。

「別に…」

反抗期のガキみたいな返事しか出来なかった…

その夜、俺は美桜が作ってくれたトリュフを部屋で食べながら、触れただけだった唇の感触を反芻する。

もう充分、オトナの女だ…

柔らかい唇。

長い睫毛の影。

抱き寄せた華奢な腰。

美桜の情報をアップデートし、その記憶を頼りにヌいた。
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