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パズル Ⅱ
第14章 2月、3月
部屋に行くって…無駄にドキドキした俺に美桜が、
「部屋に、プレゼント置いてあるの!」
あ、そういうコトか…
階段を上って2階に行く。
確か、遠い記憶の中の、朋ちゃんの部屋がそこだったはずだ…今は美桜の部屋になってんのか。ま、俺の部屋も昔は父さんが使ってたらしいから、子供が大きくなると親の部屋ってのはどこも無くなるんだな…なんてぼんやりと思った。
壁はオフホワイト、ファブリックは淡いオレンジとサーモンピンクを基調にしていて、ふんわりとした女の子らしい部屋だった。
うん、幸村家にはないトーンだ…
机の上に置かれた、四角い箱を手渡される。
「何がいいか、わかんなくて。でも、ネックレス、すっごく嬉しかったから、何か身につけるものが良くて…ネクタイにした。ママに選ぶの手伝ってもらったから、多分ヘンじゃないと思う…」
「ありがとう。開けてもいい?」
「見てみて!晃兄の持ってるスーツに似合うといいんだけど…」
開けると、ブラウンベースに、ベージュとネイビーの、太さ違いのラインが入ったレジメンタル。地味すぎず、派手すぎず、無難。でも持ってない柄だし、よく着るネイビーのスーツに合いそうだった。
「部屋に、プレゼント置いてあるの!」
あ、そういうコトか…
階段を上って2階に行く。
確か、遠い記憶の中の、朋ちゃんの部屋がそこだったはずだ…今は美桜の部屋になってんのか。ま、俺の部屋も昔は父さんが使ってたらしいから、子供が大きくなると親の部屋ってのはどこも無くなるんだな…なんてぼんやりと思った。
壁はオフホワイト、ファブリックは淡いオレンジとサーモンピンクを基調にしていて、ふんわりとした女の子らしい部屋だった。
うん、幸村家にはないトーンだ…
机の上に置かれた、四角い箱を手渡される。
「何がいいか、わかんなくて。でも、ネックレス、すっごく嬉しかったから、何か身につけるものが良くて…ネクタイにした。ママに選ぶの手伝ってもらったから、多分ヘンじゃないと思う…」
「ありがとう。開けてもいい?」
「見てみて!晃兄の持ってるスーツに似合うといいんだけど…」
開けると、ブラウンベースに、ベージュとネイビーの、太さ違いのラインが入ったレジメンタル。地味すぎず、派手すぎず、無難。でも持ってない柄だし、よく着るネイビーのスーツに合いそうだった。