この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズル Ⅱ
第15章 転機
何処に居たって好きなモンは好きだ。
だけど、あと2年、我慢するって決めた。
なら、この転勤も、悪くないかもしれない。
ずっとって話じゃないし、不安が無いわけじゃないけど、2年して帰ってこられたら、その時なら。
美桜ときちんと付き合える。
そう、思った。
家に帰って父さんときよちゃんに話した。
「転勤?」
「うん、東京で欠員が出て、なかなか即戦力が補充出来ないらしくて。まだ誰が行くかは打診の段階で、本決まりじゃないけど、動ける人材も限られるし、消去法で行くと多分俺かなーって感じ。」
「お前は行きたいのか?」
「んー、行きたいって訳じゃないけど、行けない理由も特にないし、誰かがやらなきゃならない事なら、俺が行った方がいいのかな、とは思ってる。」
「なら、それで良いんじゃないか。今まで実家でぬくぬく過ごして来たんだし、独り暮らし経験するのも悪くないと思うよ。」
「私は晃一くんがいなくなると寂しいわぁ…昌希なんてちっとも構ってくれないんだもの…」
だけど、あと2年、我慢するって決めた。
なら、この転勤も、悪くないかもしれない。
ずっとって話じゃないし、不安が無いわけじゃないけど、2年して帰ってこられたら、その時なら。
美桜ときちんと付き合える。
そう、思った。
家に帰って父さんときよちゃんに話した。
「転勤?」
「うん、東京で欠員が出て、なかなか即戦力が補充出来ないらしくて。まだ誰が行くかは打診の段階で、本決まりじゃないけど、動ける人材も限られるし、消去法で行くと多分俺かなーって感じ。」
「お前は行きたいのか?」
「んー、行きたいって訳じゃないけど、行けない理由も特にないし、誰かがやらなきゃならない事なら、俺が行った方がいいのかな、とは思ってる。」
「なら、それで良いんじゃないか。今まで実家でぬくぬく過ごして来たんだし、独り暮らし経験するのも悪くないと思うよ。」
「私は晃一くんがいなくなると寂しいわぁ…昌希なんてちっとも構ってくれないんだもの…」