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第2章 美桜

「あら？受け取ってないの？美桜ちゃん、クッキー持ってきたのよ？今日調理実習でクッキー作ったんですって。晃一くんにあげるっていうから、多分帰り遅いし預かるって言ったんだけど、自分で渡すっていうから上がってもらったんだけど。待ちくたびれちゃったのね…」

「知らね…」

「じゃあ、どっかにあるんじゃない？せっかく持ってきてくれたんだから、ちゃんと食べてお礼言いなさいよ？モテる男はツライわねぇ〜？」

きよちゃんは楽しそうにニヤニヤしてるけど、俺は笑えなかった。