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パズル Ⅱ
第16章 間宮さん
「そろそろなんか食う?腹減ってるよね。」

「はい。」

「じゃ、テキトーにやっといて。チーズまだあるから食べちゃってもいいし。塩だけ舐めても呑めるから。」

そう言うと間宮さんはキッチンに行く。

冷蔵庫から何か出して、手際よく作業している。すごく香ばしいいい匂いがして、思わず腹が鳴る。
そんなに待たずに、山葵と笹かま、タコとワカメの酢の物、焼きおにぎりが出てきた。

「結局ウチ呑みだと簡単なもんになっちゃうね。ま、この辺の酒にはシンプルな料理が合うからさ。パスタも好きで結構作るんだけど、それはまた後日ってことで。足りなかったら卵あるからだし巻きでも焼くよ。」

「全然、焼きおにぎり美味いです。」

「よかった。いくらでもどうぞ」

間宮さんの優しい言葉と、久々に食べた、手作り感のある酢の物と焼きおにぎりに感動して、どんどん酒も進む。

気づいたら結構呑んだみたいで、立つとフラフラした。
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