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第17章 卒業

「え？何で…こんなトコに居るんだ…？」

思わず目を疑う。

「今日、卒業式だったの！午前中で終わったから、夕方の新幹線で来たんだよ！ビックリした？」

満面の笑顔で言われたけど…

「夕方の新幹線で、ここに何時について、いつから何処に居た⁉︎」

てっきり手放しで喜ぶと思ったんだろう、俺のキツい口調の質問に美桜は目をパチパチさせる。

「え、と…7時過ぎに東京駅に着いて…2時間、くらい…そこの、コンビニに居た…」

俺は頭を抱えた。美桜は何も考えずにサプライズと思ったんだろうけど、女の子独りで夜コンビニに2時間も、危ないだろうが！朋ちゃんも朋ちゃんだ、一言教えてくれればいいのに…

深い溜息をつき、その反動で大きく息を吸い込む。