パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 卒業

そこではたと気付いた。
ゴム、ない…
買ってこないと。
シャワーを浴びている美桜に声を掛ける。

「美桜、俺ちょっと下のコンビニ行ってくるから！すぐ戻る！」

「はぁい！」

ドキドキしながら、コンビニに降り、ゴムと飲み物を買って帰る。

コンビニから戻ると、まだ美桜は風呂に入っていた。

ゴムの箱を開けて1個取り出し、枕元に忍ばせる。残りはヘッドボードに置いた目覚まし時計の裏に隠す。

しばらく待ってると美桜が洗い髪を拭きながら出てきたから、入れ替わるように風呂に入った。

服を脱ぐともう下半身は準備万端の臨戦体勢。
洗うだけでも先走りが出そうだ。
あまり刺激しないように優しく洗い、頭も洗って風呂から上がる。

パンツとTシャツ、だけは風呂場に持って入ったが、それだけじゃ隠せない。手だけ出して廊下に放り出したデニムを掴んで履く。裾が濡れたけど仕方ない。
デニムに押し込むのもひと苦労だが、上からTシャツを被せてしまえば何とか誤魔化せる、か…

3月の冷やっとした空気が、風呂で温まった身体を引き締める。