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第7章 自覚

美桜は、中高一貫の女子校に通うことになったらしい、という話はきよちゃんを通じて聞いていた。

高校生の頃は、自分の知らない女子校というものを、秘密の楽園のように感じていて、特にそれがお嬢様学校と言われるところだと、どんなお嬢様が居るのかとドキドキしたものだったが、大学に入って、それは幻想に過ぎなかったと知った。

女子校出身のコが、例外なくガサツでスレていたからだ。オンナの園で3年ないし6年、男の目を気にせず伸び伸びと過ごした女子たちは豪快で、女の子らしい、というイメージからはかけ離れていた。
共学出身のコの方が、男の目を気にしながら思春期を過ごして来ただけに、可愛らしかった。
もちろん大学に入れば徐々に変わっていくし、大人にもなっていくから今は聞かないとわからないが、入学したての頃なんかは皆癖が抜けきっていないから、すぐわかる。